関東学生アメリカンフットボール連盟は8日、臨時理事会を開き、部員の違法薬物事件により「当面の間の出場資格停止」としていた日大アメフト部を「今季の出場資格の停止」とし、来季は関東大学リーグ1部上位「TOP8」から1部下位「BIG8」に降格させることを決めた。また、日大アメフト部に対しては戒告(けん責)処分の罰則を科すことを決定した。

同連盟は理事会後にオンラインで会見し、処分までの経緯などに言及。広田慶理事長は「『当面』と使ってしまうと、事実上の無期停止になってしまう。多くの人が来年もできないと捉えると危惧して今季中の処分とした」と説明。その上で「原因の究明や責任の所在、再発防止策を講じることなく復帰はできない」とし、「健全な学生がこの件で犠牲になったであろうことを考えると、無視できる問題ではない。日本大学には全容解明の原因の徹底的な追求、再発防止策の策定と実施に全力を尽くしていただきたい」と、語気を強めて断じた。

その一方で「フットボール界の仲間としては、日本大学フェニックスが再生し、いつの日かフィールドに戻って躍動する姿を早くみたい」とも話した。

日大は違法薬物問題を受け、8月末に寮を閉鎖し、無期限活動停止に。今季のリーグ戦全7試合の中止が決まっていた。