【重慶(中国)=松本航】第2戦スケートカナダ4位の友野一希(25=上野芝スケートクラブ)が80.50点をマークした。

4回転-2回転のトーループで滑りだした。続く4回転サルコーは着氷で耐えきれずに転倒、後半のトリプルアクセル(3回転半)も出来栄え点で減点の評価となった。

中国杯に並ぶ顔ぶれが懐かしかった。中国は2度目。前回は今から12年前の11年8月、東莞で行われたアジアン・トロフィーだった。当時はジュニアに出場して7位で、優勝は今大会にも出場するボーヤン・ジン(金博洋、中国)。1つ下のカテゴリーのアドバンスド・ノービス男子には山本草太(中京大)がいた。現在、自身のコーチを務めるミーシャ・ジー氏はシニアで2位。友野は「その時に初めてボーヤンを見て、トリプルアクセルを跳んで覚醒していた。いろいろ考えさせられるし、自分に影響を及ぼすような人がたくさん出ていた」と懐かしんだ。

スケートカナダから帰国後も、自身を追い込む練習が続いたという。

「自分の中では充実した1週間を過ごせた。練習を裏切らないように、自分を信じて頑張れたらいいなと思います」

フリーは11日。良きライバルに負けじと、準備を形として残す。