SP首位の中村俊介(18=木下アカデミー)が、フリー135・61点の合計212・42点で初優勝した。

「Child of Nazare」に合わせて、冒頭の4回転トーループを着氷。3回転フリップは転倒したが、「弱点」としていたプログラムをまとめ上げた。

優勝を決め「目指してきたところ。良かった」と口角を上げた。

9月のジュニアGPシリーズ第4戦大阪大会では、SP2位からフリーでミスが出て8位まで順位が落ちた。

ひどく落ち込んだ当時を思って目に涙を浮かべ、コーチからも「(努力が)実って良かったね」と労われたことを明かした。

ただし、来季シニア参戦を見据えて、この優勝を「スタートライン」と捉える。グランプリ(GP)シリーズ第5戦フィンランド大会での三浦佳生の優勝を「友達としてうれしい」とうれしそうに話す18歳は、来季のさらなる活躍を誓った。