【北京=藤塚大輔】初出場の住吉りをん(20=オリエンタルバイオ/明治大)はフリー121・76点、合計180・39点で大会を終えた。

ショートプログラム(SP)は5位。悔しい結果から迎えたフリーは、2本目に跳んだ4回転トーループは3回転に。「本番で最後に右足を置くときに、いい位置に、自分の置きたい位置にうまく置けなかった」。

日本女子で初成功したフランス杯の再現はならずも、その後に失敗を引きずらなかった。

「トーループ以外の部分をまとめられたことがすごく自分の成長になったと思うし、手ごたえのある演技ができた」。以降の3回転ジャンプに影響を感じさせなかった。演技を終えると納得したように何度もうなずいた。

今季GPシリーズは第3戦フランス杯が3位、第5戦フィンランド大会が2位で大舞台へ。最終の第6戦NHK杯で他選手の結果を待ってファイナル初進出が決まっていた。SP後は「これでフリーは逆に伸び伸びとできる状況になった、と、よくとらえたい」と前向きに述べてもいた。

「すごく学びが多い試合になったな。ファイナルという場を経験することもできたし、自分自身の今年の全日本だったり、来年以降につながる経験値がすごく上がった試合になったかな」。糧にしてさらなる成長を期した。https://www.nikkansports.com/sports/news/202312090000051.html--