今季のグランプリ(GP)ファイナルに初進出の実力も、ショートプログラム(SP)でまさかの17位発進となった住吉りをん(20=オリエンタルバイオ/明治大)が128・52点の合計185・22点をマークした。総合順位も10位へと巻き返した。

冒頭、ダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの2連続ジャンプを決めた後、国際スケート連盟(ISU)公認大会で日本女子初の成功を遂げた大技4回転トーループへ。軸が傾き、転倒したが、その後は3回転ジャンプ4種5本を降りてリカバリーした。

演技後は「4回転に関しては、今までで一番調子が悪い中で臨むことになってしまって、不安しかなかったんですけど、ここで抜くっていう選択肢は自分の頭の中にはなくて」と挑戦を決断したと明かした。

「直前で怖くなってしまって、フラッシュバックして氷に乗れないくらいで、逃げたくなってしまったんですけど」という状態に陥っていたが「周りを気にしている場合じゃないし、ここで逃げてどうするの? って言われて」覚悟を決めた。

GPファイナルの出場者6人に食い込む飛躍も「自分を過信していると分かりました」と隠すことなく口にした。「来年は弱さを1つずつ克服して、この舞台に戻ってきたい」と省みつつ「最後は笑顔で終わりたい」と成長を誓っていた。

坂本花織が最終24番目、山下23番目、千葉22番 全日本/女子フリー速報