ショートプログラム(SP)2位発進の山下真瑚(20=中京大)がフリー122・23点、合計192・15点をマークした。総合順位は8位となった。

18年で6位となって以降は2桁順位が続き、前回は16位だったが、5大会ぶりに1桁順位につけた。「回転不足もあると思いますが、滑っている時は楽しく滑れました。強化選手でもないのに、SP、フリーと最終グループで滑らせていただけることがすごく幸せで、恵まれていると感じました」とうなずいた。

冒頭ではルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを着氷。その後も3回転フリップ、3回転ループなど、持ち前の大きなジャンプを降りた。

後半ではルッツ-トーループの連続3回転で転倒したものの、ダブルアクセル(2回転半)-2回転半の連続ジャンプ、3回転サルコーを着氷。観客の手拍子を受けながら、フリープログラム「燃えよ剣」の世界観を表現した。

22日のSP後には、日常生活でも集中すると呼吸が止まるクセがあると明かしていた。この日の呼吸を問われると「呼吸できました」と笑顔。存在感を発揮した大会を終え「(フリーでは)不安だった後半の2つのジャンプで転んだり、詰まったりしてしまった。悔しいですが、次につながる演技ができたかなと思います」と前を向いた。

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