プロアイススケーター羽生結弦さん(29)の故郷・宮城の利府町にあるセキスイハイムスーパーアリーナで「羽生結弦 notte stellata(ノッテステラータ)2024」が開幕。昨年3月に続き、今回で2回目となるショーでは羽生さんを含めた国内外10人のスケーターと女優大地真央(68)らが出演。新演目の『Danny Boy』など計22曲のパフォーマンスで復興を願った。

約2時間、6100人の満員の観客を集めた講演後の一問一答<2>は次の通り。

-大地さんとのコラボの中で、どんなストーリー性を思い描いて、どんなことを演じることができたらいいなと考えていたか

「今回のこの『Carmina Burana』というものに関しては、まず自分が出てきたところは、まだ世界をちゃんと知らないすごく無垢な少年でいて、その中で幸せを感じながら生きている。何か冒険をしていたり、草花に触れてみたり、そんなすごく無垢な少年。その少年が成長していくことによって、運命の女神が現れて、運命にとらわれていく。自分が自由に無垢に動くだけじゃなくて、運命の歯車に左右されていく。自由には動けなくなっていく。最終的にはその運命も全て受け入れて、自分がこの運命そのものと対峙しながら、でも自分の意思で進んでいくんだっていうストーリーがあります。僕は、このストーリーの中に、津波だったり、震災であったり、今、能登半島のこともありますが、天災だったり、そういう人間の力ではどうしようもない災害だったり苦しみを…。そういう苦しみを感じたとしても、そこに抗いながらも、それを受け入れて進んでいくんだっていう強いメッセージみたいなものを込めたいなと思いながら滑ってはいます」

-復興という意味では、地元宮城、後輩のスケーターたちへの思いも。今後のこの動き、期待、それからサポートについては

「とりあえず自分が滑れるうちは、自分が納得できるクオリティーのスケートをできるうちは、もう正直、自分に集中してるだけで精いっぱいな感じなので(笑い)。今までのスタイルと変わらないかもしれないんですけど、僕なんか見て憧れてくれたり、僕自身が仙台から、オリンピックに出た偉大な先輩たちがいて、そういう先輩たちに憧れたように、仙台からオリンピックを目指して、優勝を目指して頑張ってくれる子が少しでも増えてくれたらいいなって思いながら、かっこいい姿をとりあえず見せたいなとは思っています」

羽生結弦さん「僕にとっては全然、なんかまだファーストキャリア」/一問一答3