パリ五輪代表最終選考大会となる名古屋ウィメンズマラソン(10日・バンテリンドームナゴヤ発着)に出場する有力選手が8日、名古屋市内のホテルで記者会見し、東京大会に続くマラソンでの五輪出場を狙う鈴木亜由子(日本郵政グループ)は、代表入りの条件となる2時間18分59秒の日本記録更新を目標に掲げ「悔いのない走りをして、切符をつかみたい」と意気込んだ。

2022年世界選手権女王のゴティトム・ゲブレシラシエ(エチオピア)を軸に高速レースが予想される。鈴木亜は「最後まで持つ脚づくりはしてきた」と自信を示し、昨秋の代表選考会で4位だった加世田梨花(ダイハツ)は「速いペースを意識して練習してきた。最後まで諦めずに走りたい」と決意を口にした。

鈴木優花(第一生命グループ)と一山麻緒(資生堂)に続く最後の枠の争い。ことし1月の大阪国際で前田穂南(天満屋)がマークした日本記録を上回り、日本勢最上位であることが条件で、突破者がいなければ前田が3人目に決まる。