フィギュアスケートの世界選手権(3月、カナダ・モントリオール)で、男女を通じで日本勢初の3連覇を遂げた坂本花織(23=シスメックス)が3日、TBS系の報道番組「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)に生出演した。

花柄の白シャツ姿で代名詞の笑みを振りまき、女子ではペギー・フレミング(米国=1966~68年)以来56年ぶり、日本人では初の3連覇という偉業についてMCのホラン千秋から振られると「56年ぶりって、すごい数字だなって思ってて。この目標を掲げていたシーズンなので、こういう結果を残せて、お世話になった方々に感謝したい」と少し緊張気味に話した。

しかし、すぐ「厳しい先生の指導のおかげかな」と中野園子コーチを思い浮かべて、スタジオやスタッフを和ませると、ホランから「厳しい先生は何て言ってくれたんですか?」。これには「良くやった、と。うれしいです」と再び笑顔を見せた。

4回転ジャンプ隆盛の時代において「大技を見たければ、別に花織は見なくていい」と、昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルで名言を残したことが取り上げられると「もちろん現役の間は練習していきたいし、できればすごいこと。でも、けがしたくない思いもある。その中でチャレンジし続けたい気持ちもある」と続け、意欲は示した。世界選手権の後には4回転ループに挑むプランも明かしている。

その後、オフの過ごし方について尋ねられると「気を許せる友達との旅行、お出かけ」「ドライブで夜景を見に行く」「おいっ子、めいっ子とプール」を挙げて、好きな食べ物は「焼き鳥(特に砂肝、レバー)」とした。

普段はNGというスペシャルメニューは「お母さんの手作り○○○○」。フリップでは伏せられた答えを「コロッケ」と紹介し、隠し味は「練乳です。甘いです。甘塩っぱい感じで。気付いたら、このコロッケが大好きになっていました。でも、競技的にはなかなか揚げ物を食べられなくて。最後に食べたんが、いつやろ? ってくらい最近は食べてないんですけど、小さいころは特別な日に食べてました」と語った。

「次のゴールに向けてのスタート」という発言については「やっぱり2年後のオリンピック(26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪)を見据えて、それまでの過程として、今の成績を捉えているので。一番の目標はミラノ五輪です。そこに向けて、来季はプレシーズンなので重要。今年以上に頑張っていけたら」と抱負も口にした。

フィギュアスケートマニアという気象予報士の広瀬駿は出演日ではなかったものの「ワンハンドビールマンスピン、どこに注力していますか?」との質問が預けられており「スピンは練習すればするほど、うまくなるので、今年は特に頑張りました! バランス取りにくいんですけど、演技後半に疲れてても安定するようになりました」と回答した。

最後に、自身も出演するアイスショー「スターズ・オン・アイス」横浜公演(5~7日)をPR。「世界選手権で初優勝した『4回転の神』イリア・マリニン選手など、全てのカテゴリーの世界王者が横浜アリーナに集結します。日本人だけのグループナンバーにも注目していただけたら!」と来場を呼びかけていた。