フィギュアスケート女子で3月の世界選手権銅メダルの千葉百音(19=木下アカデミー)が「4回転の神」からジャンプの極意を学んだ。

9日、京都・宇治市内の木下アカデミー京都アイスアリーナで同選手権男子2連覇のイリア・マリニン(20=米国)らと合同練習。アクセルを含む全種類の4回転を跳ぶ世界王者から指導を受けた。大技4回転トーループの習得の糧とし、来年2月にミラノ・コルティナ五輪が控える来季へつなげていく。

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千葉がリンクの端で何度もうなずく。視線の先にはマリニン。身ぶり手ぶりを交えながら、ジャンプの跳び方を伝授された。「練習からしっかりやっているからこそなんだ」。言語の壁を感じさせない細やかな指導から、強さの理由を実感した。

合同練習は、マリニンの母タチアナさんと木下アカデミーの浜田美栄コーチが旧知の間柄だったことで実現した。マリニンはアイスショーの出演や世界国別対抗戦(17日開幕、東京)の出場と重なり、日本に滞在中。7日から3日間、一緒に練習する形になった。

世界選手権銅メダルで五輪の有力候補に挙がる千葉は、ジャンプの入り方について「窮屈にならず余裕をもって跳ぼう」と指摘された。自身も「調子が良い時は自然とできるけれど、体のキレや軌道に入る角度がズレると動きが変わってしまう」と感じていただけに、的確な助言を通じて課題を再確認。「教えていただいたことと、自分のスタイルを融合させたい」と糧にしていく構えだ。

現在は大技4回転トーループを習得中。今季最終戦の国別対抗ではチャレンジングな構成を回避するが「強くなるために必要」と五輪シーズンにあたる来季での投入に意欲を示す。

「4回転の神」からの学びを生かすべく「本番でやり切るには、練習で自信をつけないといけない」と地道に向き合っていく。【藤塚大輔】