フィギュアスケートの世界一ペア「りくりゅう」こと三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)が28日、都内ホテルで現役引退会見を実施した。木下グループの木下直哉代表取締役社長も同席の上、現役引退を決めた理由や今後の活動について語った。
主な発言は以下の通り。
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◆引退を決めた経緯
三浦「私たちは今シーズンの初めから『引退するかもしれない』という気持ちを持ちながら滑っていました。(五輪では)5位スタートになってしまった時には『このままでは終わらない』『もうあと4年やるか』と言っていましたが、フリーで全てを出し切ることができて、やり切った思いがあったので、世界選手権欠場を決めて、引退することを決めました」
木原「去年の5月頃から自分たちの中で最後になると思っていた。五輪が終わった時点で現役が終わりだなと。(五輪後に)日本に1度帰国した時に、木下代表に今後のことなどをお話しさせていただきました」
◆冒頭3秒で木原が涙を流した理由
木原「確かに事前に(会見の)練習をさせていただきました。璃来ちゃんはメモを持参していましたけど。で、はじめから泣くことはないかなと思っていたんですけど、裏(控室)で(木下)代表、小林(芳子)さん(連盟の強化副部長)やマネジャーさんに送り出された時、スイッチが入っちゃって…」
三浦「思い出して泣いてしまう場面が多いのかなと思います。涙もろいイメージがついちゃいましたね。私が引っ張っていく立場になっちゃったね(笑い)」
◆現役生活を一言で表すと…
三浦「2人に言えることだと思うんですけど、努力かなと思います、お互いがお互いのために努力し合える仲になったので、つらいことも2人で乗り越えてきたのかなと思います。それがあったからこそオリンピックで金メダルをとることができたのかなと思います」
木原「僕も同じになってしまうんですけど、努力かなと思います。お互いが努力している姿を見てきましたし、お互い見せていない部分もあったかもしれないんですけど、一生懸命やってきた姿は分かっている。それがなかったら今の自分たちはここに座っていることはなかったと思う。努力の一言かなと思います」
◆今後のプロ活動について
木原「今後はプロとして活動することを予定している。日本の方の前でペアの技を見せる機会が限られていた。今年中にいろいろなところを回って、ペアというものや技を見せたい。スケート教室なのか、小さなショーなのかは分からないが、そういうことをしていきたいです」
◆ペア普及への思い
木下代表「もともと2人には引退した後はコーチをやってもらいたい思いがあった。将来的には2人のアカデミーをつくりたいと思っています」
三浦「私がペアを始めた時は日本にコーチがいなかった。海外拠点とするのは難しいこと。海外拠点は言葉の壁もあって大変な思いをした。そういう壁をなくしていきたい」
木原「ペアの指導者が日本にはいない。ペアを初めてやりたいと思った時、海外に行かないといけなかった。そのハードルは高くなっている。指導者になるのは数年かかると思うが、ペアを始める1歩目が国内になれば(ペアをやりたい選手が)増えていくんじゃないかなと思う」
◆ペアに興味のある子へ伝えたいこと
三浦「まずはペアが楽しいんだよと伝えたい。考え過ぎちゃうといろいろネガティブな面も出てくるので、はじめはペアはすごく楽しいと純粋に伝えたいです」
木原「1人では乗り越えられない壁を、2人では乗り越えられるとすごく伝えたい。ペアは楽しいけれど、時間がかかる競技。1日、2日、1年、2年でうまくいかなくても、心折れなくてもいいんだよと伝えたい。花が咲く時が来るというのは後輩たちに伝えていきたいです」


