東京都世田谷区にある柔道の私塾で1992年バルセロナ五輪金メダリストの古賀稔彦、吉田秀彦両選手ら多くの名選手を輩出した「講道学舎」が本年度限りで閉塾することが17日、関係者の話で分かった。男子が金メダルゼロに終わったロンドン五輪の66キロ級で銅メダルを獲得した海老沼匡選手(パーク24)も同学舎出身だった。

 講道学舎は全国から有望な生徒が集まる寄宿制の施設で、東京・弦巻中と世田谷学園高に通いながら柔道を学ぶ一貫教育を行ってきた。しかし、設立者の横地治男会長が死去した2007年ごろから支援企業が減少し、08年度の入塾生からは進学先が東京・日本学園中、高に変更となり、生徒数が大幅に減っていた。

 関係者によると、9月の評議員会で閉塾が決まった。年内に道場が閉鎖され、現在の生徒はOBの吉田氏が監督を務める実業団のパーク24や日体大で練習するという。