<柔道:講道館杯全日本体重別選手権>◇11日◇千葉ポートアリーナ◇男女計7階級

 ロンドン五輪代表を“自滅”の形で逃した浅見八瑠奈(24=コマツ)が、女子48キロ級を制した。決勝こそ判定にもつれたものの、終始攻め続けての勝利。「いろんなことを乗り越えての優勝。ずっと支えてくださった方々に、優勝という恩返しをしたかった」と涙ぐんだ。

 世界選手権を2年連続で勝ちながら、5月の全日本選抜体重別選手権でまさかの初戦敗退。五輪代表の座がスルリとこぼれ落ちた。五輪が終わるまで気持ちは切り替えられなかったという。だが、8月の全日本実業個人に続いて結果を残し「今回は学生ら強い人たちが出てきて、次に向けた戦いの始まり。そういう意味でも優勝したかった」と、胸をなで下ろしていた。