小さな怪物が世界ツアー・デビューを果たす。今日18日に開幕する卓球のジャパンオープン荻村杯の男子予選に、10歳で東宮城野小5年の張本智和(仙台ジュニアク)が出場する。日本男子の倉嶋監督が「水谷や丹羽を上回る才能」とほれ込む天才少年だ。

 全日本バンビの部(小2以下)、カブの部(小4以下)をともに2連覇。今年はジュニアの部(高2以下)で、6歳も年上の高校生に勝って3回戦に進んだ。「五輪でメダルを」と夢見る。

 両親は98年に中国・四川省から来日。ともに卓球選手で、母張凌さんは元世界選手権代表の実力を誇る。今春に、父張宇さん、妹とともに日本国籍を取得。4月から高校生に交じってジュニア代表に選ばれた。今日18日は21歳以下の予選だが「まずは1勝したい」と、年齢が倍の20歳のフランス選手に挑戦だ。

 ◆張本智和(はりもと・ともかず)2003年(平15)6月27日、仙台市生まれ。2歳で卓球を始め、全日本バンビの部、カブの部をそれぞれ2連覇。昨年の東アジア・ホープス(12歳以下)では10歳ながら準優勝した。148センチ、40キロ。家族は両親と妹。