全国高校ラグビー大会が27日、大阪・花園ラグビー場で開幕する。19大会連続29度目出場のAシード東福岡は26日、JR博多駅前で毎年恒例の壮行会をサッカー部と合同で行い、2大会ぶり7度目の全国制覇へ出陣した。

この日は約1時間、同校グラウンドで自慢のコンタクト確認などで調整した。大阪移動前の盛大な激励に、主将のフッカー福井翔(3年)は「今は優勝を狙える状態に仕上がっている。やることはやってきたので、花園でベストパフォーマンスを出せれば」と、優勝旗奪還へ気持ちを高ぶらせた。

先週末、花園に出場する札幌山の手(南北海道)と福岡で合同練習を行い、特にアタックディフェンス、モール、サインプレーなどの精度向上に努めた。さらには強化のため、FW陣が九州共立大ラグビー部へ“出稽古”に出向くなど準備万端だ。

今年は全国高校選抜で8強、夏の全国7人制は5位で3連覇を逃し、花園は「無冠」で臨む。だが高校日本代表候補11人を擁す底力はある。就任7年目の藤田雄一郎監督(46)は「今一番いいと思えるコンディションに整いました。大優勝旗を持ち帰るチャンスはあると思う」と、4強に終わった前回大会のリベンジへ手応えを感じている。

30日の2回戦から登場し、高松北(香川)-関商工(岐阜)の勝者との初戦からヒガシパワーを見せつける。