新潟・三条市にある日帰り温泉施設「いい湯らてい」が、ラグビーW杯フランス大会を戦っている日本代表応援企画を実施している。支配人の椿保男さん(48)は「地域、県内外の方と楽しく、一緒に盛り上がりたい」と話す。

新潟県出身のプロップ稲垣啓太(33)と姓名が同じ場合は大人通常900円の入館料が無料(漢字は違っても読みが一緒であれば可)。名字、名前のどちらか一致した場合は500円となる。受付時に身分証明書を提示することで割引を受けられる。10日のイベント開始から名字か名前が同じ利用者は男女合わせて9人だが、完全一致する人の来館はまだない。椿さんは「第1号がどなたになるか。楽しみ」と笑顔を見せる。

レストランでは大会公式球をイメージしたホワイトソースオムライスをスープ、サラダ、桜色カルピスのドリンク付きで提供。販売開始約3週間で女性を中心に70食以上を売り上げる。日本代表の試合日には必勝を祈願して景勝八木ケ鼻を望む露天風呂の湯が「さくら色」に染まる。

6月にはチーム最年長37歳のフッカー堀江翔太が稲垣の紹介で来館した。「とても紳士的で応援したくなる選手。また来てほしいです」。各企画は10月8日の1次リーグ最終アルゼンチン戦までを予定しているが、日本代表が決勝トーナメントに進めば期間を延長する。「ぜひ、前回大会の8強を超えてほしい」と日本代表の快進撃を期待している。【小林忠】