サモアは課題となっていた規律が勝負の分かれ目となった。
8-17で前半を折り返して迎えた後半7分、自陣深くの守備でWTBベン・ラムがFLピーター・ラブスカフニの頭部にショルダーチャージ。距離がある中での不用意な入り方で1次退場となり、その後のバンカーシステムによって退場扱いになった。残り30分以上を14人で戦うことに。その後は密集近くにパスを回して展開する強みで追いすがったが、22-28と敗れた。
1勝1敗同士の重要な一戦で敗れ、マプスア監督は「力を出していきました。タフな試合でした。レッドカードが出て、ベンにとっては酷なことです。日本はそれをうまくいかして、勝利という形になりました」と振り返り、反則について問われると「規律で少し問題があった。この世界はミリメーターの世界。そこで試合の結果が変わる。イエロー2枚、レッド1枚。こういったミスが続けば、日本はチャンスをとらえる。コーチ陣として対策していかないといけない」と険しい表情をみせた。
日本はSH流大の欠場で急きょSH斎藤直人が先発していた。同監督は「非常に素晴らしい選手だった。ゲームコントロールがよくできていた。ゲームのペースを自分のものにもっていけていた。非常に苦労させられた。素晴らしいプレーだった。DF面も非常に素晴らしかったと思う」とたたえた。
FLフリッツ・リー主将は「基本的なところが日本は非常に良かった。ボールをもっとシステムとして保持しないと」と悔しがった。