日本相撲協会は4日、名古屋市内のホテルで臨時の理事会を開き、野球賭博に関与した大関琴光喜(34=本名田宮啓司、佐渡ケ嶽)と大嶽親方(42=本名納谷忠茂、元関脇貴闘力)の処分を、最も重い除名ではなく解雇処分とすることを発表した。最も重い除名ではなかった。角界からは永久追放となる。現役大関の解雇は史上初めて。

 賭博問題を調査する特別調査委員会(伊藤滋座長)は、琴光喜については大関の立場にありながら野球賭博にかかわり、大嶽親方は常習性があったことを問題視。さらに2人とも相撲協会の事情聴取に虚偽の説明を行ったことで、解雇か除名の勧告をしていた。相撲協会は6月28日の臨時理事会でこれを受け入れた。