史上初の高校生アマ横綱となった、元前頭久島海の田子ノ浦親方(本名久嶋啓太=くしま・けいた)が13日、都内の部屋で倒れ、搬送先の病院で亡くなった。46歳だった。03年には急性心筋梗塞(こうそく)で倒れたことがあったが、11日の花相撲にも姿を見せていた。

 1965年(昭40)8月6日、和歌山県新宮市生まれ。14歳から相撲を始め、新宮高入学時は3年連続で高校横綱となった。83年の全日本選手権で史上初めて高校生でアマ横綱に。日大では1年で学生とアマ横綱2冠など、4年間で今も最多の28タイトルを獲得した。

 名門出羽海部屋に入門し、88年初場所で初土俵。89年春場所の新十両を機に本名から久島海に改名した。金星2個、敢闘賞を2回獲得も、最高位は東前頭筆頭。98年九州場所後に引退。準年寄をへて99年11月に年寄田子ノ浦を襲名。00年2月に出羽海部屋から独立して、田子ノ浦部屋を再興し、昨年名古屋場所で部屋第1号関取碧山が誕生したばかりだった。