新横綱日馬富士(28=伊勢ケ浜)が3日、東京・江東区の伊勢ケ浜部屋で九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)へ向け、稽古を再開した。前日は、耳にウミがたまった影響で頭痛があり、稽古を取りやめ。この日は、四股やすり足などで体を動かした。

 横綱昇進後から行事が立て込んで多忙になり「稽古がしたい」と言っていた通り、この日の稽古後は「気持ち良かったです」と話した。しばらく、モンゴルに帰る予定はない。「そんな時間もないし、稽古しないといけないから」と、新横綱としての自覚も示した。

 6日には秋巡業も始まり、新横綱としてほかの力士に胸を出す一方、集客面でも期待される。「今まで通り、稽古をしっかりやる。時間が許す限り、ファンサービスもして盛り上げたい」。疲れはたまっているが、協会の看板としての意識を口にした。【佐々木一郎】