<大相撲初場所>◇13日目◇23日◇両国国技館

 横綱白鵬(29=宮城野)が、初日から13連勝で前人未到の史上最多33度目の優勝を決めた。直前に2敗の日馬富士(30)が敗れ、勝てばV決定の大一番で、大関稀勢の里(28)を取り直しの末に押し倒した。昨年夏から5場所連続優勝で、13日目Vも史上最多6度目。

 01年春場所の初土俵から15年。泥にまみれた序ノ口時代から33度の優勝を積み重ねた白鵬は、これまでいくら稼いだのか。角界は十両に昇進するまで月給はもらえず、各段の場所手当が収入の大半を占める。その額も、序ノ口では1場所7万円と少額だ。計算すると、白鵬がデビューした16歳時の01年の年収は約37万円。そこから、徐々に出世して、十両から幕内へと進んだ04年は約2700万円まで稼ぎが膨らんだ。歩みは止まらず、大関に昇進した06年時には年収7200万円に。月給282万円の横綱に出世した翌07年には、ついに1億5000万円まで増えた。その後も優勝回数を順調に伸ばし、昨年は約2億3500万円に。01年と比べて635倍増の額を稼ぎ出すまでになった。他の収入もCM契約料などがある。すべて計算すると、これまでの稼ぎは約20億円。さすが、世紀の大横綱だ。