超豪華な応援団が、全国のキャンパスから甲子園に集結だ。第98回全国高校野球選手権の北北海道代表、クラークに、史上まれに見る規模の味方が駆けつける。東京、大阪・梅田のパフォーマンスコースに在籍する生徒を軸としたチアリーダー140人、応援団リーダーのチーフ団員120人ら約2000人が、バス40台で聖地入りの予定。チームは8日、兵庫県川西市内で約2時間の練習を行い本番に備えた。

 12日の初戦へ向けて、応援部隊の準備も本格化している。クラークが、広域通信制の利点を最大限に生かした大応援団を結成し、聖地に乗り込む。何といっても注目は、女子生徒で構成する140人のチアリーダーと、応援をリードする男子生徒120人のチーフ団員だ。演技やダンスなど多様な芸術活動で表現力を学び、これまでに多くの芸能人を輩出してきた東京、大阪・梅田校のパフォーマンスコースに在籍する約50人が参加の予定。260人の豪華な演舞で、三塁側アルプス席を彩る計画だ。

 振り付けは、チアリーダーの経験がある横浜校の教師と、日体大応援団リーダー部OBの千葉校の教師が考え、動画投稿サイトのユーチューブで全国のキャンパスに散らばる有志に“配信”した。各自で練習に励んでおり、関係者は「全員で合わせる機会はなく、ぶっつけ本番になってしまうが、心配はしていません」と自信を見せる。

 吹奏楽は、同じ学校法人で、昨年12月の全国大会で金賞を受賞した環太平洋大のマーチングバンド約90人が担当する。試合前日の11日夜に、生徒、保護者も含め約2000人が、全国32カ所のキャンパスからバス40台で出発予定。プロスキーヤー三浦雄一郎校長(83)とともに、通信制として初の甲子園勝利を後押しする。【中島宙恵】