昨春のセンバツ経験者は高階を含め7人。2番打者で無安打に終わった佐藤真那人内野手(2年)も「手も足も出なかった。今年のチームカラーは粘り。粘り勝ちたい」とナイン全員の気持ちを代弁する。「甲子園には勝負しに行くという気持ち。食らいつく野球をしたい」と菊池監督。1年間、聖地での雪辱のために戦い続けた札幌第一ナインが、忘れてきた誇りを取り戻しに行く。【黒河祐介】

 ◆札幌第一 1958年(昭33)創立。男女共学の私立校で、生徒数1337人(女子605人)。創立と同時に創部された野球部は甲子園に夏3度、春1度出場。進学率99%を誇り、バドミントンなどスポーツも盛ん。主な卒業生にリオ五輪で日本選手団旗手を務めた陸上男子10種競技代表の右代啓祐らがいる。所在地は札幌市豊平区月寒西1の9の10の15。浜館宏樹校長。

 ▼2年連続の選抜高校野球出場を決めた札幌第一は、北海道勢では12、13年の北照以来、史上6校目(のべ7度目)となる。53、54年の北海が連続出場の皮切りで、北海は60~64年には5年連続出場。その後は函館有斗(現函館大有斗)が73、74年、札幌商(現北海学園札幌)が75、76年、駒大岩見沢(閉校)が92、93年に連続出場している。