「20年に1人の逸材」と言われる花巻東(岩手)菊池雄星投手(3年)に対して、現時点では8球団が競合覚悟で1位指名に動くことが予想される。阪神は昨秋から1位候補としてマークし、甲子園大会を前に球団の総意で「菊池1位」を決定。中日や日本ハム、楽天なども密着して視察を進める。クジが当たる確率は8分の1と厳しいが「何があっても一番ほしい選手を取るべきだ」(阪神坂井オーナー)と評価は揺るぎない。

 ほかでは、ソフトバンクと広島がセンバツ優勝投手の清峰(長崎)今村猛(3年)を1位候補でマーク。横浜は高校通算69発の横浜(神奈川)筒香(つつごう)嘉智内野手(3年)の単独指名を目指す。外れ1位候補では、法大・二神一人投手(4年)や中京大中京(愛知)堂林翔太投手(3年)、東海大望洋・真下(まっか)貴之投手(3年)らが人気だ。