第95回全国高校野球選手権記念山形大会(7月12日開幕)の組み合わせ抽選会が27日、山形市内で行われた。夏初めての連合チーム「庄農山添」(庄内農、山添)が、エース奥泉和麿主将(庄内農3年)を中心に10人で“最後の夏”に挑む。
庄内農の8選手と山添の2選手が、部員不足を乗り越えて夏の晴れ舞台に立つ。山形初の連合チーム庄農山添を代表して抽選会に臨んだ奥泉主将は「(出場決定で)ホッとしました。みんなで力を合わせて1勝したい」と意欲を見せた。
初戦で対戦する左沢は昨秋、連合チーム左沢・谷地で地区予選に出場した。野球に対する思いは同じだ。創部94年目の庄内農は夏通算20勝目を目指し、来春鶴岡南に編入される山添は、夏通算55試合目になる。今春、庄内農に異動した土田晋平監督(24)は昨夏、創部直後だった米沢東の部長だった。監督初采配に「正直にいって不安ですが、けがをしないで全力を出し切ってほしい」と見守っている。
本来の野球部員は、庄内農が奥泉主将、若生隆一塁手、佐藤彰彦捕手の3人。山添は伊藤翔太主将が生徒会議長、阿部力也外野手が生徒会長も務める。残る5選手は他部からのレンタル移籍組だ。
投打の柱の奥泉主将は、昨秋の田川連合SKYから連合チームで公式戦6試合中5試合に登板。先発4試合中3試合を1人で投げ切り、今春には田川連合の地区1次予選、鶴岡高専戦で完投して公式戦初勝利を挙げた。打撃でも昨秋は3試合連続三塁打をマーク。土田監督は「奥泉次第」と期待している。
今春の地区予選後は部員不足で実戦経験ゼロ。練習もままならず、失策は覚悟の上だ。奥泉主将は「集まってくれた仲間に感謝したい」と、最後まで全力で投げ切る構えだ。【佐々木雄高】
◆庄内農
1901年に県立庄内農業学校として開校。藤島高等学校、藤島農業高等学校と改称し、53年現校名に。生徒数は265人(女子94人)。野球部は20年創部。主なOBに斎藤隆(ウエートリフティング・モントリオール五輪代表)、元木康年(レスリング・ロンドン五輪代表)、ウド鈴木(お笑い芸人)。山形県鶴岡市藤島字古楯跡221。石川真澄校長。
◆山添
1949年創立。2003年、普通科に「健康福祉群」「芸術探究群」「教養発展群」の3コースを新設。生徒数は92人(女子51人)。主なOBに小南(旧姓佐々木)保重(ウエートリフティング・ソウル、ロス五輪代表)。山形県鶴岡市上山添字文栄38。御舷(みふね)明彦校長。
◆山形の連合チーム
昨秋の「左沢・谷地」(村山地区)と「田川連合SKY」(庄内農、加茂水産、山添=庄内地区)、今春の「田川連合」(庄内農、加茂水産=庄内地区)に続いて「庄農山添」が4チーム目。夏の大会では初めて。

