東大1回戦でリーグ新記録の最多128安打を達成した明大・高山俊外野手(4年=日大三)が2安打し、通算安打数を130に伸ばした。打率4割3分3厘でリーグトップにも立ったが、ともにけん制死で好機をつぶし、13年春の法大3回戦以来となる途中交代。連続フルイニング出場が57試合でストップした。チームは6連勝で慶大と並んで勝ち点3とし首位に立った。

 新記録を樹立した高山の勢いは続いた。第3打席の5回表。初球を引っ張って二塁内野安打を放った。東大1回戦で最多安打記録を更新し間髪入れず、129安打目を放った。次打者の際にけん制死したが、気を取り直し、続く8回も遊撃内野安打を放った。ところが、またもけん制死。「けん制が速いのは分かっていたので言い訳もできないミスです」と2打席連続安打も言葉少なだった。

 2-0で辛くも勝利したが、善波達也監督(53)は8回裏で途中交代を命じた。「流れを止めるプレーだけはやめよう、とミーティングで言ったのに真逆をやってくれました」と苦言を呈し、13年秋の東大2回戦以来続いていた高山の連続フルイニング出場は57試合でストップした。それでも7試合連続で今季13安打を放ち、打率は4割3分3厘でリーグトップに立った。初の首位打者も狙える位置にいる。

 17日からは勝ち点3で並ぶ慶大との直接対決だ。「今日はただ足を引っ張ってしまった感じなので。また頑張ります」。17安打を放っても優勝できなかった春の悔しさを胸に、昨秋以来の優勝へ向け一層気を引き締めた。【和田美保】