オリックスの新人12選手(育成枠2人含む)の入団会見が20日、大阪市内で行われた。

 ドラフト6位の仙台育英・佐藤世那投手(18)は「世代初勝利」を目標に掲げた。背中に「SENA」と入れた背番号67のユニホーム姿を披露し「(オリックス5位の)吉田凌とは互いに切磋琢磨していきたいし、同世代に負けたくない気持ちはある。(世代最速の)初勝利も意識していきます」と勝利投手1号を念頭に置いた。

 ソフトバンク高橋、中日小笠原らドラフト1位でプロ入りした同世代に対し、佐藤世は実績では互角以上。昨秋明治神宮大会優勝、今夏甲子園準優勝に加え、U-18W杯はエース格で高校日本代表の準優勝に貢献した。6位指名は「悔しかった」のが本音。その気持ちが力になる。チームはキャンプ、オープン戦の1軍起用も視野に入れ、酒井投手コーチは佐藤世の地元、コボスタ宮城での凱旋(がいせん)登板計画も明かしている。「自分も結果で応えていかなければ」と、プロでも期待に応える投手になる。【堀まどか】