西武のドラフト1位武内夏暉投手(22)が、カーブを決め球に強力ソフトバンク打線を封じた。

「目線をずらす」という狙いのもと左腕を振った。3番柳田悠岐に対し、6回2死三塁のピンチでフルカウントから120キロのカーブで2打席連続の空振り三振。2月の練習試合で1発を浴びていた山川穂高に対しては、7回に116キロのカーブで空振り三振を奪うなど無安打に抑えリベンジした。

プロ入り後から、ツーシームやチェンジアップなどの球種に比べ、カーブはやや弱点と感じていた。キャッチボールなどから改善を意識。「まだ理想ではないですけど、段々良くなっている」と手応えがある。ボールの回転数は入団当時から100~200回転ほど増えており、球団関係者は「キレが増しているということ」と説明する。

プロ最長の8回を投げ4安打無失点。最多の8奪三振の好投で2勝目を挙げた。「とにかくチームの勝利に貢献したいと思っていた。その通りの活躍ができて本当にうれしい」とヒーローインタビューで胸を張った。「そこを目指して次は頑張りたい」と完封勝利を次なる目標に掲げた。【山崎純一】

【関連記事】西武ニュース一覧