開幕戦から3連勝、3試合連続2桁奪三振中だった楽天則本昂大投手(25)が1球に泣いた。

 4回だった。味方の失策と四球で1死一、二塁のピンチに。ソフトバンク内川に投じた初球のフォークがわずかに浮き、左中間スタンドに3ランをたたき込まれた。この日許した最初の安打が決勝点。終わってみれば7回で被安打2、7奪三振でも負け投手となり、チームは4連敗となった。

 則本は「悔しい。あの1球だけなので」と言葉を絞り出し、バスに乗り込んだ。嶋は「誰にでも投げミスはある。その1球がホームランになっただけ」と振り返り、梨田監督も「あの1球だけ。それを逃さず打った方もすごいけど…。1安打で3点。展開がきつい」と不運のエースをかばった。