オリックス金子千尋投手(32)が史上133人目の通算100勝を達成した。5回1死まで無安打投球を続け、7回に2点を奪われたがチームを3度目の3連勝に導いた。

 56敗での100勝は、48年森弘太郎と並び球団史上最少黒星の到達。開幕から1カ月白星のなかった右腕はこれで3連勝。「負けないエース」が戻ってきた。

 ▼金子がロッテ9回戦(京セラドーム)で今季3勝目を挙げ、プロ野球133人目の通算100勝を達成した。初勝利は06年8月9日の西武14回戦(京セラドーム)で、通算成績が100勝56敗の勝率6割4分1厘。100勝達成時の敗戦数が最も少ないのは59年稲尾(西鉄)の27敗(勝率7割8分7厘)で、オリックスでは48年森に並び最少。ドラフト制後に入団した投手としては85年江川(巨人)と並んで6番目に少ないが、他の投手は優勝チームで投げている中、優勝経験なしの金子が高い勝率で100勝に到達した。