広島は4日、クリス・ジョンソン投手(31)と新たに来季から3年契約を結んだことを発表した。

 再契約金は100万ドル(約1億600万円)。年俸は1年300万ドル(約3億1800万円)プラス出来高。球団の外国人選手歴代最高年俸での契約となった。

 ジョンソンは来日1年目の昨季14勝7敗、防御率1・85でタイトルを獲得した。今季は開幕投手を務め4日現在、6勝4敗、防御率1・99。登板全11試合でクオリティースタート(登板6回以上自責3以下)を達成する安定感を誇る。

 異例のシーズン序盤での契約締結は、米大リーグ球団が左腕への注目を高めた背景もある。契約が切れる今オフは日米球団の争奪戦も予想された。球団幹部は「早めに交渉を行い、3、4週間でまとまった。安定した左の先発を3年間確保できたことが大きい」と話した。

 ジョンソンは「カープのためにプレー出来ることをとても誇りに、また幸せに思っています。メジャーリーグで好条件な契約を得る可能性もありましたが、私たち家族は広島の街を愛しています。また、カープファンのことを考えた結果が、日本に残る大きな決め手となりました。今シーズンと今後3年間の目標は、球団と広島の街に優勝をもたらす手助けをすることです」と強い広島愛を口にした。