日本ハム大谷翔平投手(22)が、大活躍の球宴に続き、後半戦スタートでも、打者で存在感を見せた。楽天戦に「5番・DH」でスタメン出場。1回、1点を先制した後の1死一、三塁の好機で、右前適時打を放った。投げては7連勝、打っても規定打席未満ながら3割2分9厘と好調を維持する。勢い十分に、首位ソフトバンクを追う。

 後半戦が始まっても、大谷のバットは貴重な得点源だ。1回1死一、三塁の第1打席、楽天則本の134キロフォークを右手一本ですくい、一、二塁間へ転がす技ありの右前適時打を放った。「真っすぐを待ってたんですけどね。いいところを抜けてくれました」。球宴のMVP男が、勢いをそのままチームに持ち込んだ。

 球宴ではホームランダービーで優勝。第2戦には初アーチも飛び出したが、大振りでスイングを崩すことはなかった。「ホームラン競争は別物だと思ってる。チェックポイントを守ってバッティングすれば、大きく崩れることはないと思う」。自分の打撃フォームを熟知し、打撃理論を確立しているからこそ、自然体で公式戦の打席に戻ることができた。

 右手中指のマメがつぶれた影響で投手・大谷は一時休止していたが、この日の試合前練習からキャッチボールを再開した。「投げられるは投げられるけど、まだ強くは投げていないので」。通常であれば前半戦同様、日曜日の24日オリックス戦(札幌ドーム)に登板するところだが、栗山監督も「(指先に不安があると)どこかかばって投げるかもしれない。そういうことも考えなきゃいけない」と慎重で、登板間隔を空けることも検討されている。

 「登板回避」の言葉にはマイナスイメージがつきまとうが、二刀流の大谷は別。登板間隔が空いても、その分、打席に立つ回数が増えることにもなり、相手に与える恐怖は変わらない。首位ソフトバンクとは5ゲーム差。奇跡の逆転Vを信じ、後半戦も投打で突っ走る。【本間翼】