中日大島洋平外野手(30)がサイクル安打を達成した。

 初回に復帰登板の広島大瀬良から先頭打者本塁打となる先制3号ソロを右翼スタンドに運ぶとバットに火が付いた。第2打席は左翼への二塁打。3打席目は左中間への三塁打。6回の第4打席では左前に打球を落とした。4打席で大記録を成し遂げると一塁上で花束を受け取り、笑顔で声援に応えた。

 大島はサイクル安打達成に「4打席目もイニングの先頭だったのでいつも通り、塁に出ることを考えて打席に入りました。もう1打席は回ってくると思うので、もう1本打てるように集中して打席に入りたいです」とコメントした。

 14年9月2日の広島ロサリオ以来でプロ野球史上64人目(68度目)、セ・リーグでは32人目(34度目)。日本人では08年9月3日の巨人小笠原以来の快挙となった。中日では04年4月13日のアレックス以来、7人目。

 延長の末、10回に四球で出塁すると杉山の適時打で決勝のホームを踏んだ。ヒーローインタビューでは「首位を走るカープ相手で苦しくなりましたが、サイクルを達成した試合で勝てて良かった。今まで何度もサイクルいけるかもというのはありましたが、これまではホームランが残っているとかだった。きょうは(残しているのが)シングルだったので、いけるんじゃないかと思って打席に立った」と振り返った。