野村がいれば、巨人の猛追もこわくない! シーソーゲームとなった2位巨人との3連戦初戦。広島の先発野村祐輔投手(27)は粘りの投球で、勝利だけを追い求めた。6回を5安打2失点。3被弾してKOされた前回7月29日DeNA戦から立ち直り、巨人打線の前に立ちはだかった。13勝目はならなかったが、背番号19の力投がマツダスタジアムを熱くした。
大一番に先発した野村が、らしさを発揮した。追い付かれても、勝ち越しは許さなかった。勢いづいていた巨人打線を相手に走者を背負いながらも、約4カ月ぶりにバッテリーを組んだ会沢と呼吸を合わせながら丁寧に投げ続けた。6回5安打2失点の粘投。自己最多を更新するシーズン13勝目はならなかったが、6回112球には右腕の意地が見えた。
カード初戦を託された責任を感じていた。7月29日DeNA3連戦の初戦は崩れた。3本塁打を含む8安打で4回8失点。先発投手が踏ん張れない悪い流れに自身もはまり、チームの流れを変えられなかった。前日4日までのヤクルト3連戦(神宮)でも投手陣の崩壊から連敗。野村が先発の柱となるためには、結果だけが求められた。
1点を先制した直後の3回。遊撃田中の失策から同点に追い付かれた。その裏にもらった援護点も、5回ギャレットにチェンジアップを右翼席へ運ばれた。「球自体はまずまずでした。ただ、2回に先制点を取ってもらった後の失点は反省しなければいけない。ホームランを打たれ同点に追いつかれた後、ピンチを招いたが、しっかり粘れたことは良かった」。5回1死二塁、6回1死一塁のピンチは断った。
この日投げ合ったのは、同学年の巨人エース菅野。4年ぶりに出場したオールスターでも「負けてられない」と刺激を受けた。思うような結果が出ない後半戦も、球宴前から張りを感じていた腰の影響を決して言い訳にはしなかった。この日は菅野がアクシデントで先にマウンドを降りても、最後まで集中力は途切れなかった。猛追する巨人との戦い。25年ぶりの優勝を決めるまで、野村の出番がきっと訪れる。



