巨人が「神ってる返し」の広島3連戦3連勝で、奇跡へのラストチャンスをつかむ。今日23日から首位広島を東京ドームに迎える。一時は4・5ゲーム差まで縮めたが再び8ゲーム差に離され、3連勝は必須条件ともいえる状況だ。08年9月に首位阪神に同一カード3連勝を決め、大逆転優勝を成し遂げたナインが再現を誓った。
何をすべきか、歴戦の猛者たちは分かっている。広島との直接対決を前に静養した阿部は8年前の記憶のヒモをほどいた。「あの時は全部、勝ったね。2本塁打したのも覚えている」。08年9月の阪神戦。最大13ゲーム差離されていた宿敵に3連勝し、同率首位に立ち「メークミラクル」の逆転優勝につなげた。
目の前の相手をたたきつぶした。阿部、小笠原らの1発攻勢を見舞い、グライシンガー、内海、上原の先発軸3枚でねじ伏せた。勝ち越せばいい、という甘えは一切排除していた。勝負への執着は今も変わらない。阿部はジワリと広島との差を詰めていた今月上旬の3連戦を前に「2勝1敗じゃダメなんです。3連勝しないと」と試合数をまだ残す中で強調していた。前回カードは結局3戦目を落とし、3連勝に失敗していた。だから今度こその決意を固めている。
残り31試合で8ゲーム差。奇跡の難易度は当時に匹敵する。当時もメンバーで出場した脇谷は「広島だからとか、相手どうこうじゃないでしょ。全部勝つ」と全勝を誓う。ローテも必勝態勢だ。昨季から14連勝中のマイコラスを中8日で初戦に回し、エース菅野、さらに6連勝中の田口を中5日に縮めて、極上の3枚を並べた。菅野は「平常心でとよく言いますが、そんな気持ちで戦えるはずがない」と言った。3連勝が至上命令だ。【広重竜太郎】



