未来の金より近未来! 中日ドラフト1位の小笠原慎之介投手(18)は東京五輪への思いを一時封印した。侍ジャパン入り、五輪出場は大目標と、以前から語ってきた。だが「今はプレーすることで必死。1日1日の積み重ねが大事ですね」と強調した。

 日の丸戦士の活躍には小笠原も心を奪われた。卓球男子団体や錦織の活躍を寮で見て、興奮した。4年後は東京だ。野球も復活する。ただ18歳左腕はあえてそこを意識しない。

 中学時代、優勝を意識して8失点で大逆転負けした経験があるという。目の前に集中する大事さを知った。今の自分に当てはめれば、22歳になる東京五輪はまだ遠すぎる。次回登板は27日の広島戦(ナゴヤドーム)か。初白星への挑戦は、先発として8度目。「勝てなかったら意味がない。まずは1勝しないとですね」と足元を見つめた。【柏原誠】