日本ハムがソフトバンクとの直接対決初戦に守り勝って、首位に再浮上した。

 2回にレアードの38号2ランで先制。「8番投手」とDH解除のリアル二刀流で先発した大谷は、8回まで1失点と好投。1点リードの最終9回は一打逆転サヨナラ負けのピンチだったが、途中出場の中堅・陽岱鋼の好プレーで虎の子の1点を守りきった。右肋骨(ろっこつ)を痛めている陽岱鋼は7回にも患部をフェンスに直撃させながら大飛球を好捕して勝利に貢献した。

 天王山初戦を接戦で制した栗山英樹監督(55)は「こっちもしびれたし、選手もしびれたと思う」と、緊張感あふれる首位決戦を振り返り、好守を連発した陽岱鋼には「ダイカンらしさが存分に出ていた」と、たたえた。22日は最後の直接対決が控える。勝てば優勝マジック「6」が点灯するが、負ければソフトバンクに「8」が点灯。「1つ負ければ、こっちは本当に苦しくなる」と、劇的勝利にも気を引き締めていた。