楽天松井裕樹投手が、球団初の2年連続30セーブという記録を刻み込んだ。

 逆転負けならCS完全消滅の9回2点リードで登板。陽岱鋼から4連続直球で空振り三振を奪うなど、意地の投球で首位日本ハムを3者凡退で封じ込めた。「1つずつ積み重ねた数字が30になった。ちょっとほっとしています」。節目を迎え、率直な心境を伝えた。

 完全復調を遂げた。後半戦は19試合で11セーブを挙げ、セーブ失敗は1度だけ。「春先からこの調子を出せればよかったんですけど、苦しいときもめげずに続けてきてよかった」。2試合連続サヨナラ負け投手になった5月以降、投げ込みを徹底してフォームを再確認。左肘の張りで調整が遅れた春キャンプの分を取り返そうと、地道な取り組みを繰り返した結果が30の数字になった。残り10試合で目指すのは昨季の33セーブ超え。「去年以上は最低限です。勝ち試合でなくても1つずつ、しっかり投げたい」。最終戦まで全力投球を誓った。【松本岳志】