広島田中広輔内野手(27)が16日、宮崎・日南での秋季キャンプを打ち上げた。今日17日から湯布院リハビリキャンプに参加する。開幕から日本シリーズまで全試合フルイニング出場を続けたビッグレッドマシンガン打線の切り込み隊長に、シーズンと今キャンプを振り返ってもらった。

 -秋季キャンプは一部練習メニューから外れるなど自主性に任された

 田中 自分の時間ができた分は守備練習をやることもできました。あとはもう1度、ここで振る力や基礎体力を上げることが大事だと思ってやっていました。ロングティーを多めにやったりしていました。

 -昨秋キャンプも振り込んだ

 田中 そうですね。昨年、振り込んだ成果がシーズンで出たので、落としたくなかった思いはありました。ただ1年の疲れもあるので、無理に体を動かすことはできませんでしたけど。

 -ブレーキはかけられた

 田中 別メニューでやらせてもらっているので、少し早く帰ったり、早出がなかったりした。

 -技術的に意識したことは

 田中 試したいことは試していますが、基本的にはないですね。感覚を残そうとは思っていませんでした。12月、1月はどうしても(練習量が)落ちるので、どうせ忘れてしまいますから。ただ、もちろんめちゃくちゃな形で振っていたわけではありません。

 -チームではポジションをつかんだ

 田中 それはまだ分かりません。(自主性を与えられても)自分でやらないといけないという思いはありました

 -今季は143試合フルイニング出場。打率2割6分5厘、13本塁打、39打点、102得点、28盗塁の成績

 田中 今年はしっかり仕事をやれたという思いもありますが、もうちょっとできたと思う部分が大きい。

 -もうちょっとできたと思う部分は

 田中 打撃も、守備も、そして盗塁も。まだまだつまらないミスが多い。守備では特にそう感じます。そういうミスをなくしていかないと、ゴールデングラブ賞のようなタイトルは取れないと思います。

 -同じ遊撃手には、1学年上の巨人坂本選手がいる

 田中 そんなに甘くない。坂本さんは守備だけでなく、打撃もいい。まだまだです。

 -今後はそういった選手たちとも争っていく立場にある

 田中 まだその余裕はないですよ。でも、いずれは…ですね。そんなに欲はないタイプなので。ここまでは順調には来ているのかなとは思うので、いずれは(笑い)。これからも、無欲でいきたいと思います。

【聞き手=前原淳】

 ◆今季の田中 背番号を、昨季までの「63」から「2」に変更。高橋慶彦、東出輝裕ら俊足巧打の名内野手たちが背負った番号を引き継いだ。7月19日中日戦では、新井、鈴木とともに球団36年ぶりの「3ラン3発」の一員となるなど、初の2桁本塁打にも到達。公式戦では143試合にフルイニング出場を達成した。遊撃手としては、86年高橋慶彦、94年野村謙二郎に次ぐ球団3人目の快挙だった。DeNAとのCSファイナルステージでは、4試合で12打数10安打、打率8割3分3厘という驚異的な数字で突破の立役者に。日本シリーズでは打率1割6分に終わったものの、フル出場して貴重な体験を積んだ。