「体力&筋力アップ」を目標に掲げたソフトバンクが19日、秋季宮崎キャンプを打ち上げた。22日間のハードトレの成果を感じ取った工藤監督は「選手がつらい練習によく耐えてくれた。いいキャンプができたと思っています」とうなずいた。

 キャンプを通して練習に組み込んだのがランチ前の1時間に及ぶランニングメニュー。6人の離脱者を出したものの「すべての基本は走ること。成長に一番大事なこと」と、最終日のこの日も妥協はなかった。時折、土砂降りの雨が降ったものの、工藤監督もずぶぬれになりながら選手の動きを見守った。同じ宮崎市内で行われている男子プロゴルフのダンロップフェニックストーナメントは雷雲接近のため1時間10分の中断があったほど。しかし、工藤監督は手綱を緩めることはなかった。全選手が70メートル走60本をこなして最後を締めた。

 キャンプは終わってもバラ色のオフが待っているわけではない。「今年もしっかり渡すようにしている。(来年の)2月1日にたくましい姿で会いたい。これからは選手が自分自身でやらないといけない」と、選手個々に課題のファイルを作成。オフの「宿題」を選手たちに配布して課題克服に取り組ませる考えだ。南国宮崎を後にしても来季V奪回を目指すチームの歩みは止まらない。【佐竹英治】