みんな、ムキムキになれ!! 阪神金本知憲監督(48)が20日、投手陣に今オフの「マッチョ」指令を出した。高知・安芸での秋季キャンプ後も甲子園で投打の強化指定選手がランニングや筋力トレーニングを行う。オフの鍛錬を継続すべく、指揮官がノルマを課した。

 「(テーマは)しっかりした体つくり、根本的な体つくり。特に野手は強くする筋力を上げることをね。投手もひと冬越して太って良くなるからね。いい太り方をして球威が増す。いい筋肉で体重を増やしてほしい」

 球威アップこそ、投手が打者を抑える何よりの秘訣(ひけつ)だ。10月から始まった秋季練習、秋季キャンプでも筋力強化を継続していた。かつては投手はひたすら走ってスタミナを蓄えるのが常識だった。だが、いまは違う。指揮官も「それを言っているほうが時代遅れすぎる。これだけ昔より球が速くなって体も強くなって。実績がある選手もみんな、やっているわけだから」と異議を唱える。

 米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュも筋力トレーニングを積極的に取り入れ、日本ハム時代は当時現役だった金本監督に教えを請うて拠点の広島で弟子入りしていた。近年は投手も筋力強化に励み、レベルが向上。来季はパワーで打者を圧倒するのが理想だ。