ソフトバンクは22日、ヤフオクドームに隣接するホテルで支配下4人、育成6人の新入団会見を行った。ドラフト1位の創価大・田中正義投手(22)は真新しいユニホーム姿で、自ら「沢村賞」と書いた色紙を掲げた。

 「エースの中のエースが取る。広島ジョンソンも最後は手がつけられなかった感じだった。相手を圧倒している投手のイメージ」と、目を輝かせる。

 同賞の選考基準には完投数など7項目があり、すべてクリアしての受賞はヤンキース田中が11年に受賞して以来ない。「100点を目指すならそう」と、全項目クリアを目指す。アンケートには「沢村賞を毎年狙える投手」と書いた。「そうなれば万々歳」と、息の長いエースを目指す。

 背番号は25に決定。そして登録名は「田中正義」にすることを明かした。「正義だけだとすべっている感じだし、田中と言えばいろんな有名な選手がいるので、田中正義が一番かなと思いました」。球団や創価大の岸監督らと相談して決めた。オンリーワンの存在を目指す。

 会見でがっちり握手を交わした工藤監督は「沢村賞が早く取れるように頑張ってほしい」とエールを送った。ビッグルーキーは今日23日、ファン感謝デーで大勢のファンの前でユニホーム姿を披露する。【石橋隆雄】