個性派軍団にピッタリだ。広島は23日、来季のキャッチフレーズ「カ舞吼!Kabuku」を発表した。

 歌舞伎の語源となった「常識にとらわれない、変わった行動や身なりをする」という意味のある「傾く(かぶく)」を元に、「カープ」らしく「舞」い、「吼」えながら戦っていくという意味が込められた。のべ3万8000人が訪れたファン感謝デーで、盛大に発表された。

 来季はセ・リーグ連覇、33年ぶりの日本一奪回を狙う。大きな補強はなく現有戦力の底上げは絶対条件だ。“神ってる”鈴木、“忍者守備”の菊池、“愛されキャラ”新井と、個性豊かな、かぶき者たちがそれぞれレベルアップを目指す。秋季キャンプから打撃フォーム改造に取り組む丸は「うちは、僕もそうですが、キク(菊池)とか新井さんとか誠也とか変わった選手も多い。来年も盛り上げていきたい」と笑顔だった。

 ロゴデザインはカープの「カ」と「力(チカラ)」のフォルムから力強く伸びる「矢印のデザイン」が特徴的。松田オーナーも「斜め上を差す矢印が重要。課題をぶち破るように、また違う力を発揮しないといけない」と力を込めた。追われる立場で迎える17年も主役は譲らない。前へ、そして上へ。セ・リーグは広島が引っ張っていく。