阪神金本知憲監督はFA加入する糸井に足で変革をもたらしてほしいという考えを明かした。

 「まあ、そこまで40(本塁打)は求めないし。3割打って走ってくれたら、いいところで打ってくれたらそれで十分です」。

 もっとも期待する部分を問われると「全部。足も」とニッコリ。「今年ぐらいは(盗塁)してほしい。50は出来すぎか。キャリアハイかな。30、40ぐらいは走ってほしい。40ぐらいかな」。

 40本塁打を打つ能力は「あると思う」ときっぱり言い切った上で「ただ、それを目指すことで打率が下がったりということは避けたい」と冷静に分析した。

 来季のレギュラーについて「その2人(福留と糸井)は決まり」と右翼福留、中堅糸井に確約を与えた上で、残りの野手枠を問われると「いや~、分からんで、これは」と強調。

 「捕手、一塁も分からんね。外国人選手の守りがあまりにひどかったら、一塁に行くかもしれないし。原口の肩の状態もあるし」。

 鳥谷のポジションが流動的であることを認めた上で「そういう(レギュラーを奪い返す)気持ちでやってくれると思う。まだまだ若いし、伸びる要素はある」と逆襲に期待する。

 その他の一問一答は以下の通り。

 ─前日23日、糸井が監督に本塁打の打ち方を教えてもらいたいと言っていた

 金本監督 合う合わないもあるし、どこまで本気でやるかにもよる。ちゃんと自分の帰れる場所があるんだったらアドバイスする。

 ─40発は魅力

 金本監督 できるとは思う。チャレンジしてもいい年だし。オレも打撃を変えたのは36歳の時だから。

 ─監督と同じような状況でのFA移籍になる

 金本監督 体はこっち(糸井)の方が上だからね。身長も、身体能力も。

 ─セ・リーグとパ・リーグで違いがある

 金本監督 今はパ・リーグの方が投手はいいんじゃないかな。そんなに違和感はないと思うよ。パの打者がセの投手を打っているから、ずっとセのチームは負けているんだから。

 ─来季のキャプテン制は

 金本監督 分からん。これから決めます。