「NPBアワーズ2016」の表彰式が28日、都内で行われた。

 日本ハム高梨が3年目の25歳で新人王を受賞した。「大卒3年目の新人感のない僕が、もらっていいかなという思いはあります」と照れくさそうに話した。大卒3年目の選手が受賞するのはパ・リーグ史上初。

 秘めたポテンシャルを一気に開花させた。昨季まで1軍登板は2試合のみ。今季も序盤戦は救援で、6月8日に先発を任されてから快進撃が始まった。スピンの利いた直球を生かし、レギュラーシーズンは先発では負けなしの8勝。日本一に貢献し「1年間楽しく、自信を持ってマウンドに上がることができた」とうなずいた。

 栗山監督も「本当にファイターズらしい選手。チームにとっても大きな勇気を与えてくれた」とたたえた。これに慢心することなく、気を引き締めた。「結果を残したのは1年だけ。何年も残し続けて一流と言われる」と再びこの舞台に舞い戻るつもりだ。