西武松本直晃投手(26)が1日、契約更改交渉に臨み、現状維持の推定年俸500万円でサインした。

 環太平洋大まで内野手で、社会人の軟式野球で投手に転向した異色の経歴の持ち主だが、ルーキーイヤーから1軍で2試合に登板。ともに無失点で乗り切った。「1年目から1軍を経験できたのはありがたいこと。力の足りないところ、やれるところ、課題などが浮き彫りになった」と振り返った。

 来季は中継ぎとして、30試合以上の登板を目標に掲げる。そのために「ストレートの球威と空振りをとれる変化球は絶対条件」ととらえる。「極端な話、きっちりコースに投げれば、150キロを投げなくても抑えられるという感触はあった。それに加えて球威がつけば十分やっていける」と意気込む。

 四国IL・香川時代に決め球にしていたフォークは、今季は精度が落ちていたというが、修正も加えて10月のフェニックスリーグで使える感触を得た。「来年までに磨いて、球威も上げていけば。やれる自信はあります」とうなずいた。