中日が勝てない。完敗で、37年ぶりの開幕4連敗。

 東京ドームで逆転サヨナラ負けを含む3連敗した悪い流れは本拠地に戻ってきても変わらなかった。昨年7勝17敗1分けとお得意さまにされた王者広島に、昨年と同じように圧倒された。

 森繁和監督(62)は積極的に動いた。先発若松が不調と見るや、3回3失点で交代させた。その代打に出た溝脇がプロ初本塁打を放つと、そのまま二塁に入れた。通算2000安打まで38本としている不動のレギュラー荒木を下げ、2番に投手を入れた。

 「動かないと話にならない。流れ的に何とかしないといけなかった。若松は先頭だったし。荒木には説明した。(2番手)三ツ間を2イニングは投げさせたいから」。“痛み”をともなう策を打ったが、その後は得点できなかった。「負けているからチグハグなんだろうな。かみ合ってないから負ける。何とか打破しないと」

 今季から正監督になったが初星が出ない。「まだ1勝もしていない。俺以上に選手もファンも早く1勝を見たいだろう」。会見では開幕以来初めて、得意の担当記者イジリも出た。借金4からのスタート。苦しみは想像にかたくないが、暗いムードを作らないようにと明るく振る舞っている。【柏原誠】