国際ソフトボール連盟のポーター会長は29日、2020年夏季五輪での実施競技復帰へ向け、野球と切り離して活動するこれまでの方針を転換し、男子が野球、女子がソフトボールの1競技として復帰を目指す可能性を示唆した。

 ポーター会長はこの日、国際野球連盟のフラッカリ会長とドバイで会談し、再び両連盟が協力して活動できるかを協議。今後それぞれの理事会で審議することで合意した。ポーター会長は「われわれの連盟内では独立して活動するべきだとの意見も根強いが、もしIOC(国際オリンピック委員会)が1競技として活動した方がチャンスがあると考えればその可能性を探る」と話した。

 IOCは05年の総会で、12年ロンドン五輪の実施競技から野球とソフトボールの除外を決定。その後、米大リーグでドーピング違反が相次ぐ野球と一線を画すため、ソフトボールは独自に五輪復帰を目指してきた。だが、昨年10月のIOC総会で16年リオデジャネイロ五輪からも外れ、便宜的に1競技として復帰を目指す案が浮上していた。

 [2010年4月30日8時8分]ソーシャルブックマーク