<セCSファーストステージ:ヤクルト3-1巨人>◇第3戦◇31日◇神宮

 ヤクルトの伏兵が運を味方に付けて追加点を奪った。1-0の7回、相手の失策で2死二塁の好機を迎えた。ここで小川監督は勝負に出る。二塁走者をバレンティンから俊足の上田剛史外野手(23)にスイッチ。その直後に森岡が左前にはじき返すと、上田はヘッドスライディングで阿部のタッチをかわして本塁を陥れた。

 試合前の円陣で「気持ちが強い方が名古屋に行ける」とナインに気合を入れた森岡は自ら、その言葉を体現した。第1、2戦で1番で先発出場しながら貢献できなかった上田は「あそこでセーフにならないと代走の働きにならない。本当にうれしい」と喜んだ。