静岡出身の西武牧田和久投手(27)とロッテ小林敦投手(25)が静岡・草薙野球場で野球教室を開催した。静岡県教育委員会が主催する「トップアスリート派遣事業」の一環で、地元の中学野球部員300人が参加した。牧田はパ・リーグ新人王を獲得したアンダースローからの軌道を体験してもらおうと、ブルペンでの投球も披露。全国大会常連校の東海大翔洋中の捕手を立たせると初球は暴投。「ボールが軽すぎて…」と気を取り直した2球目以降は浮き上がる軌道に戸惑う捕手が何度も捕り損なった。牧田は「野球教室は3度目ですが、小川(こがわ)中学の後輩にも会えましたし、今日が一番充実していました。僕は中学時代、普通の投手でプロになるなんて思ってもみませんでした」と話した。

 新人王獲得と甘いマスクで、今オフは「休みがありませんね」という多忙ぶり。焼津市の実家にも年末に1日帰れるぐらいで、来年1月2日から東京・西武百貨店池袋店のトークイベントに出演する。西武のその年の若手の顔が登場する恒例のイベントで、同行した球団スタッフによると「今年のオフのイベント出演数はベスト3に入ります」。アンダースローからの球道だけでなく、人気もぐんぐん浮上している。